明後日、介護事故対策のためのセミナーを篠栗町内の施設様でさせて頂くために資料を作っています。
そのために、過去に自分が担当した事案を振り返って分析しているのですが、死亡事故が半分以上を占めており、その他も骨折などの重傷の事案がほとんどです。
やはり、介護が必要な高齢者の方の事故ということで、事故発生の場合には、極めて重大な結果となる可能性が高いということが分かります。
発生するまでの予防も大事ですが、発生した後の対応もかなり重要なことも分かりました。医療機関との連携やご家族への説明などをきちんと行うことで、症状の悪化を食い止め、ご家族の信頼関係を維持する事ができる場合もあります。
ただし、残念ながら、施設が事故防止のために最善を尽くされても、一定の数の事故が発生し、また、ご家族からも理解が得られないこともあり得ます。
裁判では介護記録などが重要な証拠になりますから、気がつかれた時はきちんと記録をしておくとともに、利用者の方やご家族にみられてもいいような書き方で記載をしておくことも必要になると思います。隠蔽したり、事実と異なることを書くというのは論外ですが、利用者の方やご家族について批判していると誤解されるようなことを書いてしまい、そのことで思わぬトラブルになることもあります。日々の忙しい業務の合間を縫っての記録作成ですから、大変だと思いますし、完璧にすることは不可能ですが、ある程度意識して頂くことでリスクは一定程度軽減できると思います。